こんにちは。
千葉市稲毛区・四街道の子どもプログラミング教室キッズプロの賀川恵美子です。
子どもとの会話に気をつければ、プログラミング的思考が育ちます。
プログラミングをする時に大切な、プログラミング的思考の育て方を見ていきましょう。
まずは、プログラミング的思考について見ていきましょう。
プログラミング的思考って何?
文部科学省は、プログラミング的思考を
「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」
と定義しています。
(小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について)
簡単に言うと、プログラミング的思考とは、『思ったことを組み立てて実行するための考え方』です。
『こうなったら良いな』と思う問題を解決するための最適な手順を考え、コンピュータが実行できるように作成してあげるのです。
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ここからも分かるように、プログラミングで必要になってくる力は、パソコンに向かって高速でタイピングする力ではありません。
最初から、パソコンが必要なわけでもありません。
では、どのようにしたらプログラミング的思考が育つのでしょうか。
イメージできる力を育てること
プログラミング的思考とは、適切な問題解決する力とも言えるので、総合的な力が必要になります。
様々な分野での経験が、問題解決の基礎となります。
パソコンの画面では、三次元の世界を二次元の世界で再現することができます。
私たち大人は、その平面の画面から立体を想像するとこができます。
経験を積んできているからです。
立体を知っているからこそ、見えなくなっている後側の構造を想像することが簡単にできます。
子どもたちには、実際に見て、触れて、体験することが大切になります。
例えば… 『象』を知っているから、イメージすることができます。
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「鼻が長くて、体が大きくて、灰色をしている。」 と言われても、『象』を知らなければ想像できません。
知らないものを言葉で説明しようとしても限界があります。
幼少の頃の体験として必要なのは、イメージできる力の基礎を築くことです。
たくさんのモノを見て、触れて、体験することを心がけていきましょう。
プログラミング的思考を育てる声がけとは
体験が大切だからといって、何も言わずにただ見て触れるだけで良いのでしょうか?
残念ながら、そうではありません。
適切な声がけによって、子どもたちの『考える力』は大きく変化します。
では、具体的な声がけとはどのようなものでしょうか。
最初は、色々な言葉を投げかけて表現を教えてあげることです。
もちろん、理想通りのことばかりが起きるのではありません。
必ず『問題』が起こります。
その時の声がけが、とても大切となります。
![](https://pro.family36.com/wp-content/uploads/2021/03/IMG_6123-1024x768.jpg)
問題は、単なる困ったことではなく、私たちの理想の姿になるための課題とその過程です。
その時に、子どもたちに言うことは何でしょうか?
そうではありません。 まずは
「今、どうしたのか?」
を聞く必要があります。
頭で考えていることを明確に言葉にして、伝えてもらうのです。
この時、言葉に表せない場合は言い換えてあげましょう。
たくさんの言葉を知る絶好の機会となります。
そして次に
「これから、どうしたら良いのか?」
を一緒に考えていくことです。
先回りして教えてもらったら、子どもたちは『考える』ということをしなくなります。
『考える』ことは、実はとても疲れます。
問題が起こったら、答えを与えるという体験ではなく、自分で考える体験をさせていくことです。
そしてどんな答えを出しても、まずは受け止めることです。
子どもが出した答えに「良いね!」をする
子どもなので、最初から正しい答えを出すことはできません。
間違っていることがたくさんあります。
子どもが「違う!」と思う答えを出した時に、大切なことがあります。
それは、子どもが出した答えに「良いね!」をすることです。
![](https://pro.family36.com/wp-content/uploads/2021/03/IMG_4685-1024x777.jpg)
子どもが出した答えが、大人たちの常識と違っても良いということです。
否定されてばかりだと、意見を主張したがらなくなってしまいます。
だんだんと自信がなくなってしまいます。
だから、まずは受け止める。
それから次を考えます。
大人たちが考える「正解」に導いてあげても良いでしょう
つい、やってしまいがちですが大切なポイントがあります。
それは、大人が考えている常識に導く必要がないことも多くあるのです。
誰かに教えられたことは、すぐに忘れると言われています。
子どもに体感させて、覚えさせるという方法は絶大です。
体験から本当の学びを得る
例えば、プログラミング教室に通っている年長さんのMちゃん。
何度も同じことを繰り返すのが大好きで、同じプログラムを何度も作成していました。
「繰り返しの場合は、こっちのプログラムを使った方が楽だよ。」
と教えたことがあります。
しかし、
「いいの!こうやって作るの!」
とMちゃんは、手作業で何度も同じプログラムを作成していました。
そして、気づきました。
「こんなの大変!先生、繰り返しのやり方教えて!」
そして、繰り返しを使ってプログラムを作成することができるようになりました。
自分で体感して覚えたことなので、よく覚えているだけでなく、きちんと使いこなすことができます。
私が最初にしたことは、違う方法があることを教えてあげただけです。
もし、違う方法があることを知らないと、改善はされません。
もう少し高度になると、「どうしたら楽になるのか、もっと良い方法はないか?」を自分で考えられるようになります。
認められるから、先にすすめる
子どもが自分の考えを発信した時、大切なことは何でしょうか?
それは、子どもたちの考えを認めてあげることです。
私たち大人が考える『常識』とは全く違うかもしれません。
その考えを、『受け止める』だけで『受け入れる』必要はありません。
![](https://pro.family36.com/wp-content/uploads/2021/03/S__27344927-1024x768.jpg)
『この子はそういう考えなんだ!』と思って対応すればよいのです。
その時に大人が考える、良い悪いの判断を伝える必要はありません。
認めてもらえたとき、子どもたちは自分から考えられるようになります。
このように、物事の問題点を見つけ、その最適な解決策を考えていくプロセスこそが、プログラミング的思考を育てることにつながります。
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